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文化

「草花のタリョン」ほか

#国楽の世界へ l 2022-03-21

国楽の世界へ

「草花のタリョン」ほか

韓国の伝統芸能パンソリ、「シムチョンの歌」は、目が不自由な父のために自分の身を犠牲にした親孝行のシムチョンのお話です。シムチョンは、父のために海の神に捧げられることになり、海に身を投じました。ところが、彼女の行いに心を打たれた竜王に助けられます。シムチョンが目を開けると、彼女は竜宮にいました。そこで、亡くなった母にも出会い、竜王のおかげで、お花として生まれ変わることになります。海の水面からお花が咲くと、それを見つけた船乗りはそのお花を王様に捧げました。大きなお花は香りも美しかったそうです。王様は皇后が亡くなった後、草花を育てることの以外には楽しみがありませんでした。王様があらゆる草花を見ながら楽しむ場面の歌を、「草花のタリョン」といいます。今日は、まず、ホン・ジユンさんの歌で、「草花のタリョン、ファチョタリョン」という曲をお楽しみください。


皇后を失った悲しみをお花を育てることで耐えていた王様が、海で咲いたという大事なお花を見て、どんなに喜んだでしょうか。庭に植えて、「カンソンファ」という名前まで付けてあげました。神仙がお花になったという意味の名前です、そんなある日、つぼみのカンソンファが満開し、そこから一人の女性が出てきました。それが、シムチョンです。シムチョンと一緒に出てきた侍女は、竜王の命令でここまで来たのでシムチョンを皇后に迎えるようにといいます。そのようにして、父のために海に身を投じたシムチョンは、皇后になりました。今日は、春分の日です。韓国はこれから本格的にあらゆるお花が次々と咲きます。お花とその香りに酔い、わくわくされる方も多くいらっしゃるはずです。今度は、そんな気持ちを表現した曲です。楽団クァンチルの歌で、「愛が咲いた、사랑, 폈구나」という曲をお楽しみください。


こんなに軽快な歌を聴くと、逆に憂鬱になるという経験をされたことがあるでしょうか。生き生きとした春に意欲がなく、集中力も落ちて、消化も悪く、夜は眠れないという方もいらっしゃるかもしれません。統計によりますと、寒い冬より3月や4月に憂鬱になる方が多いといいます。そんな時は、昼間、30分以上散歩をすると良いそうです。自然の光と身体活動が脳の血流を増やし、気分を調整する神経伝達物質を適切に調節してくれるといいます。今日の最後は、ソン・チャンスンさんと、チョン・チョンミンさんの歌で、草花の名前を歌う「ファチョサゴリ」という曲をお楽しみください。新型コロナウィルスによって家で過ごす時間が増え、家でガーデニングを楽しむ方も多いようです。草花だけでなく、野菜を育てることも人気だそうです。生き生きとした春の気運を受けて、華やかな春を満喫されることを願います。

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