ⓒBig Hit Entertainment

世界的に活躍する人気グループ、BTSのメンバーが兵役の義務を果たすために軍へ入隊することが決まりました。

BTSの所属事務所はこのほど、入隊期限が迫っていた最年長のジンさんが入隊延期申請を取り下げ、近く入隊することになったと発表しました。

ほかのメンバー６人も順次、入隊するということです。

韓国は、男性は兵役の義務があり、原則として遅くとも28歳までには軍に入隊しなければなりませんが、法令で定める特別な理由がある場合は30歳まで入隊を延期することができます。

最年長のジンさんは1992年生まれで満30歳です。

ジンさんは大衆文化などの分野で貢献したことが認められ、文化体育部長官の推薦で今年まで入隊が延期されていました。

ジンさんには今年中に入隊通知書が発行される予定です。

BTSの入隊についてはここ数年にわたって話題になっていました。

大衆文化の分野で貢献したことを認め、活動を続けることができるよう兵役を免除すべきだという声がある一方で、兵役はすべての男性に課せられた神聖な義務であり、現行法上特例免除の対象でもないので、兵役を免除するのは不公平だとする声もありました。

現行の兵役法は、大統領令で定める芸術及び体育の分野の優れた特技を持ち、その分野で貢献した者については、文化体育部長官の推薦で特例として兵役が免除されたり、または代替服務の対象となります。

ただ、大衆文化の分野で貢献した人は特例の対象に含まれておらず、有名芸能人の多くも例外なく入隊しています。

2020年に発売されたBTSの４枚目のアルバム『MAP OF THE SOUL : ７』は、アメリカ、日本、イギリス、ドイツ、フランスなどの音楽チャートでトップになり、昨年はアメリカン・ミュージック・アワードで大賞の最優秀アーティスト賞に輝く快挙を達成しました。

世界的に活躍するBTSについては、兵役を免除すべきだという声もありましたが、BTSのメンバーが入隊を決めたことから、兵役をめぐる論議は終止符が打たれることになりました。

韓国では兵役に関して例外を認めるのは情緒的に許容できないという雰囲気があり、過去の大統領選挙では有力候補の息子の兵役問題が浮上して落選につながった例もあります。

BTSの所属事務所は、メンバーが兵役を終える３年後の2025年ごろにグループとしての活動を再開したいと話しています。