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ライフスタイル

韓国語の中で使われる日本単語

#ソウル・暮らしのおと l 2024-03-15

金曜ステーション

韓国語の日常会話で、ふいに日本語が聞こえてくることがあります。いわゆる俗語(スラング)で、正しい使われ方ではありませんが、ふだん話すことばの中には日本語の単語がそのまま、または変形したかたちで使われていることが多いんです。ここでは、よく使われることばを3つ取り上げてみます。

ⓒ Getty Images Bank
・간지 나다(カンジ ナダ)
直訳すると「感じが出る」。たとえば、新しい服を着ている友人に「その服、간지 나네(カンジ ナネ)」というと、「素敵だね、イケてるね」の意味。 「あの人、간지 나잖아?(カンジ ナジャナ)」といえば、「あの人、ちょっとかっこよくない?」なんていう意味になります。
感じが出る→雰囲気がある→すてき、かっこいい という意味で使われるようになったのかもしれません。

ⓒ Getty Images Bank
・가오 잡다(カオ チャプタ)
カオは顔、フェイスのこと。直訳すると「顔をつかむ」という意味になりますが、これは「かっこつける、気取る」という意味。ここでいう顔は体面とか面目という意味合いです。
「後輩たちの前だからって、가오 잡고 있네(カオ チャプコ インネ)」といえば、「かっこつけてる、威張ってる」という意味。さらには「虚勢を張ってる」というニュアンスで、本来の姿よりも大きく見せようとしているような意味合いも含まれます。
また、가오가 서다(カオガ ソダ)は言葉のとおり「顔が立つ」。面目が立つ、という意味ですね。

ⓒ Getty Images Bank
・비까번쩍(ピカポンチョッ)
これは面白い言葉です。번쩍번쩍(ポンチョッポンチョッ)というのは「ピカピカ」と光るものの擬態語ですが、この二つが合わさったのが「비까번쩍」。意味はそのまま、ピカピカに光るものや、真新しいもの、素晴らしく素敵なものなどに対して使われます。こんなふうに韓国語と日本語が合わさった言葉で、「왔다리 갔다리(ワッタリガッタリ)」というのもありますね。「왔다갔다(ワッタガッタ)」と「行ったり来たり」の合成語で、じつにユニークだなと思います。

ⓒ Getty Images Bank
これらは比較的若い世代も使っており、現代になって作られたことばといえます。
ただ、日本の植民地時代を生きた世代がいまでも「つめきり」や「たまねぎ」といった日本語の単語を使うこともあることから、やはり植民地時代から使われてきた日本語の名残という面もあります。なので公式には、日本語から派生した言葉は使わないようにし、正しい韓国語に直して使いましょう、という雰囲気が強くあります。テレビ番組などでうっかり使ってしまっても字幕では韓国語の表現に直されていたりします。そんな背景もきちんと押さえておきたいところです。

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