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ライフスタイル

상견례(相見礼)と 예단(礼緞)

2018-05-07

玄海灘に立つ虹

結婚式の前に韓国では상경례(相見礼)というのがありますよね。いわゆる、結婚への第一歩で双方の家族が初めての顔合わせをする席です。その席で彼のお父さんが機嫌を悪くしたんです。後で聞いたら、예단(礼緞)について怒っていたとか。 예단(礼緞)っていったいどういうものなんですか?


まず 상경례(相見礼)ですが、これは恋愛結婚の場合、両家の親や兄弟などの家族が初めて顔を合わせて一緒に食事をする席のことを言います。よくスター同士が付き合っているというニュースが流れたときに、結婚するかどうかを見極める際に「 상경례(相見礼)」をしたかどうかが基準になります。これをしたということはもう結婚目前だということです。

私が結婚する頃には 상경례(相見礼)ではなく約婚式というのがありました。それこそホテルで礼服、韓服を着て家族の前でケーキにナイフを入れたり、指輪と腕時計を交換しました。でも現在は約婚式はほとんどしないようです。

そして約婚式や 상경례(相見礼)の前後には双方の女親同士が会って 예단(礼緞)について話をします。 예단(礼緞)とは何かというと要するに女のほうから男性の家族や親類に「今後、よろしくおねがいします」という意味をこめてする贈り物のことです。そして女性の母親は男性の母親と会い、誰にすればよいのかをたずねます。普通は彼の両親、兄弟、祖父母くらいまでですが、そのほかにも親類、たとえばオジサン、オバサンがいるという話になればそこまで贈り物をしなくてはなりません。

私は主人の親類には布団を渡しました。布団というと面白いと思うかもしれませんが、日本でも何かのお返しとして寝具類を送ることがありますよね。それと似たような感じです。

そして昔から、現在まで一番気を使うのが彼の両親、特に義母への 예단(礼緞)です。私の頃はミンクのショールだコートだと言われていました。現在もブランドもののハンドバックだ、銀の箸と匙のセット、銅の飯茶碗と汁茶碗のセットなどが贈られているようです。

でもこれも本人どうし、あるいは家によって一切しませんと決めてやらないこともありますし、ただお金を渡してそれで適当に分けてくださいというケースもあるようです。

韓国では男性が家を準備し、女性は 예단(礼緞)を持っていくということのようです。ですから日本とはちょっと違いますね。また女性の側から 예단(礼緞)を持っていけば、男性側からは女性に宝石などの贈り物をします。

とにかく女性の側はもちろん、男性側もこれだけで非常にお金がかかってしまいます。そこで互いに負担が大きいので辞めようと話し合って一切しないというカップルもいます。ただ結婚の準備で、あるいは結婚後も一番、もめるのがこの 예단(礼緞)についてだというのはよく聞く話です。

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