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ライフスタイル

軍隊に行った彼氏

2018-07-30

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

私もそうでしたが、韓国人の彼氏と付き合うとどうしても兵役、軍隊という問題がでてきます。韓国では「コムシンを反対に履く」といって彼女のほうが待ちきれなくて別れてしまうカップルが多いと聞きました。私の周りの日本人女性と韓国人男性のカップルは、日本人の彼女、待っている人が多いです。そしてそんな彼女たちが必ず言うのが「軍隊に言って来て彼はもっと男らしくカッコよくなった」ということです。


韓国ではよく言いますよね、「男はやはり軍隊に行って来なくては」と。うちの息子も確かに軍隊に行って来て少し大人になって帰ってきた気はします。少し自信がついたということでしょうか。

彩さんもご主人は軍隊に行く前と後では、ムキムキマンにはならなかったもののしっかりたくましくなり、男らしさを身につけて帰ってきたと言います。

この彼氏が軍隊に行くということ、ある意味「遠距離恋愛」に似てますよね。でも「遠距離恋愛」なら電話もSNSもありますからいつでも連絡はとれますが、軍隊の場合はいつでも簡単に連絡がとれるわけではありません。こちらからは連絡ができずひたすら向こうからの連絡を待つ、ここが辛いのかもしれません。こちらからは電話はできませんし、向こうからかけてくるのもいつでもと言うわけにはいかず、決められた時間や日にちにかけてきます。ですからその電話を待つというのも大変です。サウナに行くときにもお風呂の中まで携帯電話を持ち込んだというお母さんもいました。

それでも我慢できる日本の女性は偉いと思います。でも彼が兵役に行くときに思いもしない韓国的な要素が登場することがあります。彼の家族との関係です。私の周りで見たり聞いたりした例を2つご紹介しましょう。

一つ目は娘の友人の場合です。彼女は彼氏と同い年のキャンパスカップルでした。彼が軍隊に行くことになり、訓練所での訓練が終わり最初の面会の日が来ました。彼女は彼の両親や妹と一緒に面会に行き、もうそれで半分嫁になったような気がしたそうです。彼に会うのは嬉しかったけど、ちょっと気が重たかったと言っていたそうです。

特に最初の面会は6週間の基礎訓練を終えた後で、その日のうちに各部隊に配属になるので面会と言っても時間は半日くらいです。その大切な時間を家族も、彼女も会いたいわけで、両親や兄弟のほかに、おじいさん、おばあさん、おじさん、おばさんなど家族総出で会いに行くという人も珍しくありません。そんな中に入っていくのはなかなか勇気のいるものですよね。

もう一つのケースは、今度は息子を軍隊に行かせているお母さんの話です。息子さんが部隊に配属になりました。ソウルからは遠い部隊で、お母さんは車を運転して息子に会いに行き、せっかくだからと息子の彼女にも声をかけ一緒に出かけたそうです。そのお母さんが後でこぼしていました。自分は息子に食べさせる食事を用意し、途中でピザやハンバーガーを買い、運転までしていったのに息子の彼女は助手席に座っていただけ。息子に会った後も、お母さんのほうは二人に気兼ねして席まではずしてあげたとか。お母さんのほうも気は使っているわけです。

彩さんも彼が軍隊に行っている間、1ヶ月に1度は面会に行ったそうです。最初は軍隊の中で面会するのでちょっと緊張したそうです。

ということで軍隊というのは彼だけではなく、彼の家族とも近くなる特別な時間かもしれません。

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