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ライフスタイル

韓国の保育園事情

2018-10-22

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

先週まで韓国での育児は実家の両親、つまりおじいちゃんやおばあちゃんの手助けを借りることが多いという話をしてきました。では実家が遠い場合はどうすれば良いのでしょうか。私はうちの実家は日本ですし、主人の両親も地方に住んでいるので子供が生まれたら両親に頼むというのは現実的には難しいと思うんです。そういう若夫婦たちはどうしてるのでしょうか?


韓国でも日本と同様にオリニチブと呼ばれる保育園があります。その他にベビーシッターや家政婦のおばさんに任せるという方法もあります。

今日はまずは韓国の保育園、オリニチブについてご紹介しますね。実は韓国で幼稚園に行く前の子供たちを預かるオリニチブが盛んになったのは最近のことです。2013年に0~5歳児の一律無償化を導入されました。

実は最初はオリニチブに通っている子供にだけ支援をするという話が持ち上がり、専業主婦のお母さんたちも一斉にオリニチブに預けるようになりました。政府からの支援があるのに通わせないのは損だという考えからでした。

政府は2012年に、すべての0~2歳児と5歳児を対象に、保育園や幼稚園の保育料を補助する制度を始めました。しかしでは家で祖父母が見ている子供はどうなるのかという意見が出て、2013年からは、補助対象が3、4歳児にも拡大し、家庭で子育てする場合も手当が支給されるようになりました。

保育料の補助額は、年齢に応じて月22万~44万1000ウォン。家庭で育てる場合は、最大で月20万ウォン支給されています。

しかし、利用者層の拡大で、共働き家庭が利用しにくくなった面もあります。韓国保健福祉部が2015年に保育園約4000か所を調査したところ、定員空きを待つ待機児童が「いる」と答えた保育園は65%。2009年の36%と比べて2倍近くになりました。共働き家庭が優先的に入れる国公立保育園で、200人以上が待機する施設は全体の4割に達します。

そのため働くお母さんにとってはむしろ預けにくくなったという側面もあります。今では妊娠と同時に保育園に申し込むという人が増えています。

私が子育てをした90年代には幼稚園入園までは家で育てて、保育園まで行かせる家庭は少なかったような気がします。一方ではそれだけ人件費が安かったので働くお母さんたちは保育園よりもアジュマ、家政婦のおばさんを雇い見てもらっていた時代でした。しかし今は違います。大企業では企業内保育園も増えています。KBSでも社内の保育園にヒマワリチーフやラッコちゃんがお子さんを預けていました。

また韓国は保育園の次、幼稚園になると宗教団体付属の幼稚園が多いんです。教会や聖堂、そしてお寺にも付属の幼稚園がたくさんあります。別に宗教を強要されるわけではありませんが、わざわざ自分の宗教と同じ幼稚園に行かせるという親が多いのも事実です。そういう点も考慮をして保育園や幼稚園を選ぶことをお勧めします。ただ希望者が多くて抽選というところもあるので、運も必要かもしれませんね。

ということで彩さんには今のうちからご近所の評判の良い保育園や幼稚園を調べておくようにとアドバイスしました。どこか調べるかといえば、それはご近所の美容院や不動産屋さんで噂話に耳をすませるようにと勧めました。

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