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ライフスタイル

お稽古、習い事

2018-11-12

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

韓国は教育熱心なことで有名です。私の住んでいるアパートでも子供を小さい頃から塾に通わせている人が多いようで、アパートの前には毎日、塾の送迎バスがやってきて子供たちを乗せていきます。韓国で暮らしていくにはやはり塾通いは必修なのでしょうか。


今日は、主に小さな子供たち、幼稚園生や小学生が通う塾というより習い事、お稽古についてお話したいと思います。

韓国の子供たちの定番のお稽古、習い事はテコンドー、お絵かき、ピアノ、水泳といったところです。

この中で面白いのはテコンドーやピアノの教室は子供たちは毎日行くんです。たとえばピアノ教室、日本だと1週間に1度教室に行ったり、あるいは先生が家に来たりしますよね。家で練習して1週間に一度先生に見てもらうという感じです。

ところが韓国の場合は毎日行ってそこで練習しながら、先生にもみてもらいます。ですから練習も教室でするので極端な話、家にピアノが無くてもお稽古はできます。

またテコンドーも毎日のところが多く、かつ最近のテコンドー教室はほとんど幼稚園化しており、厳しく訓練に励むというよりもみんなで一緒に身体を動かし、時には屋外の公園などにも行って師範の先生と一緒に遊んで楽しむというようなプログラムです。

そして何よりも良いのは小学校の前まで、送迎用のミニバスが迎えに来てくれ、帰りも家の前まで送ってくれることです。なぜこのようなシステムになっているかというと、幼稚園や小学生になると共働きのお母さんたち、放課後に子供を預かってくれるところがありません。それで習い事のハシゴをさせるのです。

学校が終わったらテコンドーのバスに乗ってテコンドー教室に行き練習をして、その後は同じビルの別の階にあるピアノ教室に行き、ピアノの練習をして、終わったらピアノ教室のミニバスでアパートの前まで送ってもらう、というのがソウルの小学生の日常です。みんなお稽古に通っているので、お友達に会うのもお教室です。

こういう話を聞いていると勉強をしているというよりも、遊びに行っているというような気がしませんか。日本の皆さんが想像するような本格的な受験勉強は小学校も高学年になってからです。それを証明するように韓国では子供たちにスポーツやピアノなどの楽器、そしてお絵かきをさせるのは小学生までです。中学生になってもお稽古を続けているのは芸大や美大、体育大への進学を考えている子供たちだけです。

子供たちが小さい頃、毎日行かせるお稽古というのも凄いなと思いましたが、中学生になると同時にピタッと止めて学校の勉強一筋という雰囲気がもっと付いていけませんでした。

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