セウォル号惨事から10年、記憶と記録
2024-04-19
日本にはママ友という言葉があります。子供が公園デビューを果たした時からママ友付き合いが始まると言われますが、韓国ではどうですか?韓国のママ友事情を教えてください。
日本だと公園デビューからママ友付き合いがはじまるんですか? 韓国ではそれよりももっと前から始まるママ同志の付き合いがあります。「産後調理院同期」と言われています。
韓国の産後調理院は手あついケアーで知られています。病院を退院したあとだいたい2週間くらい産後調理院ですごる妊婦さんが多いのですが、このときにお友達になるのが産後調理院同期です。
ちょうど同じ頃に子供が生まれ、ママさんになるわけですから、当然話もよく通じますよね。その連帯感は軍隊の同期に勝るとも劣らないと言われています。これは本当に凄い絆だと思います。
産後調理院を出たあともSNSにグループコミュニティをつくり、連絡をしたり、定期的に会ったり、育児に関する情報を交換したりします。また育児用品を共同で購買したり、1歳の誕生日のお祝いトルチャンチを一緒にしてお金を節約したりもするそうです。
特に一人で育児をしなければならない共働きのママさん、新米ママにとってはこのような集まりは本当に助かるといいます。
2016年現在で全国に登録されている産後調理院の数は610個。これは2012年の478個よりも27%も増えています。妊産婦の10人中6人は産後調理院を利用しているといいます。大学の社会学科の教授は「以前は村やご近所で育児の手伝いをしたり、相談にのったりしていましたが、今は産後調理院同期がその役割をになっているといえます」と説明しています。
SNSでいつでも情報交換できることもありますが、自宅近くの産後調理院を利用すれば、そこを出た後もお互いの行き来が楽にできるという点もこの集まりが長く続く理由のようです。その後、今度は幼稚園、小学校と子供が大きくなるに連れて今度はその中の一人が得意分野を生かして子供たちに勉強を教えるなどということもあるようです。
韓国のママ友事情、今日はその1回目として日本には見られない「産後調理院同期」についてご紹介しました。
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