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ライフスタイル

赤ちゃんの100日記念写真

2018-12-10

玄海灘に立つ虹

© Getty Images Bank

先日、主人の子供の頃のアルバムを見ていたときのことです。100日記念の写真なんですが、何と丸裸の写真なんです。ちゃんと写真館で撮った写真のようなんですがビックリしました。韓国では赤ん坊の写真を撮る時に、あんなふうに裸で撮るんですか?


さすがに最近は見なくなりましたが、うちの子供たちが生まれた頃、1990年代にはまだ街の写真館のショーウインドに赤ちゃんの真裸の写真がよく飾られていました。この写真、でも特徴としては必ず男の子の写真で、女の子の写真はありません。ようするにその頃はまだ男の子が好きな「男児選好思想」「男尊女卑」の考え方が残っていたからです。

とにかく男の子を生むようにという暗黙のプレッシャーが結婚すると女性にかかっていた時代でした。私も結婚して妊娠する前に姑が漢方薬を煎じて持ってきてくれました。そして「この薬を飲むと体が温まり、妊娠しやすくなり、そして男の子が授かるから」飲みなさいということでした。男の子を授かる漢方薬、そんなもののあった時代です。ですから生まれた子が男の子だとそれを誇るように裸の、男性シンボルが良く見えるような写真を撮ったのです。

しかし時代は変わりました。最近では男の子よりも、女の子を欲しがる若いお父さん、お母さんが増えています。一人っ子で生むなら女の子がいいという人が多いようなので、こういう男児選好思想の象徴のような写真を撮る人はもういません。ご安心ください。

ところで日本の方は韓国のこういう写真を見ると儒教の国だというわりにはずいぶん大胆なことをするなと思われるかもしれませんが、反対に韓国人は日本のお祭りなどを見に行き男性のふんどし姿をみると仰天します。同じようにお相撲さんのふんどし姿も驚きます。

韓国にも日本の相撲と似たシルムというスポーツがありますが、これは古くは高句麗5世紀頃からあったスポーツですが、その頃も今も選手はパンツのような物をはき、その上から紐を太ももの辺りに巻いてそれを持って試合をはじめます。昔も今もシルムは日本のようなふんどし姿ではなく、必ずパンツのようなものを身につけていました。

ということで、日本人は韓国の子供の真裸の写真を見て驚き、韓国人は日本のお相撲さんやお祭りの時の男性のふんどし姿を見て驚くという、やはり似ているようで違う日本と韓国の常識のようです。

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