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ライフスタイル

韓国の若手音楽家

#マル秘社会面 l 2023-06-07

玄海灘に立つ虹

ⓒ KBS WORLD Radio

ニュースでもお伝えしましたが、バリトンのキム・テハンさんがベルギーのブリュッセルで行われたエリザベートコンクールの声楽部門で優勝しました。アジア出身の男性が同部門で優勝するのは初めてです。 そこで今週はキム・テハンさんをはじめ、世界的なコンクールで優勝したり、世界的に有名になっている韓国の若手音楽家をご紹介します。

まずキム・テハンさんは満22歳、今回のエリザベスコンクールには412人が出場し、その中で最年少でもありました。中学生の頃はバンド部でハードロックに熱中していた少年が中学3年で声楽をはじめ、芸術高校、ソウル大学声楽科と留学無しに国内だけで実力をつけてきた点も特徴です。それでも審査員たちからフランス語やイタリア語の発音が完ぺきだと言われました。国内だけで語学の実力までつけることができたのは、国立オペラ団のオペラスタジオで学んだおかげです。オペラスタジオでは毎年20人を選び、6か月間、オペラのコーチの他に、外国語の発声、台本分析、演技などを集中的にトレーニングします。

韓国の若手音楽家は毎年、数々の国際コンクールに出場し優勝してきました。キム・テハンさんと同じエリザベートコンクール。去年はチェロ部門が開催され、そこでチェ・ハヨンさんが見事優勝しました。彼女はエリザベートコンクールのチェロ部門では韓国人としては初めての優勝でした。韓国人の音楽家は去年の上半期だけでも25の国際コンクールで37人が3位以上に入賞しています。その中でもシベリウス国際コンクールで優勝したヤン・インモさん(26歳)は2015年のパガニーニ国際コンクールに次いで二度目の優勝を果たしたバイオリニストです。

そして今や世界的なスターとなっているのがピアニストのチョ・ソンジンさんです。今年29歳の彼は15歳で浜松国際ピアノコンクールの最年少の優勝者となり、2011年にチャイコフスキー国際コンクールで3位、そして2015年のショパン国際ピアノコンクールで優勝し一躍有名になりました。韓国人のショパンコンクールでの優勝は彼が初めてでした。ショパンコンクールの優勝時には審査員が「コンクール史上初めて彼の優勝には議論がなかった。チョ・ソンジンは断然最高だったし、満場一致で優勝した」と語っていたほどです。その後の活躍も素晴らしくロンドンフィル、ベルリンフィルなど世界的な交響楽団とも共演しており、日本でも彼の演奏会のチケットはプラチナチケットだと言われています。

今回優勝したキム・テハンさんはもちろん、他の優勝者もコンクールでの優勝にとどまらず、さらにチョ・ソンジンさんのように世界的な音楽家として成長していく姿が見たいです。

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