メニューへ 本文へ
Go Top

ライフスタイル

コロナ後の韓日自動車メーカー

#マル秘社会面 l 2023-06-28

玄海灘に立つ虹


コロナも終わり日韓関係も双方を行きかう旅行客が増えたり、韓国で日本製のビールの人気が戻ってきたり、日本で「渡韓ごっこ」を味わうイベントが開かれたりと、活発になっています。そんな中、企業も活発な活動を繰り広げています。特に自動車メーカーの相手国への進出が目を引きます。韓国の現代(ヒョンデ)自動車の日本進出、そして日本のトヨタの韓国進出です。
まずヒョンデ自動車は去年7月に日本市場への再進出を果たしました。電気自動車(EV)のアイオニック5はこの1年で関東を中心に全国で700台が売れました。顧客層は特に新技術に関心の高い40代から50代が中心でした。販売はオンラインでの販売が主流ですが、横浜には直営のブランド体験ショップ「カスタマー・エクスペリエンスセンター」を設置、ショッピングモールなどに出店する「シティーストアー」と共に、試乗や顧客との接点を設けてきました。
そして先日、新たな展開として日本のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)との協業を発表しました。CCCはTSUTAYAを展開するグループですが、今後、専用アプリで予約すれば代官山の蔦屋書店の駐車場からヒョンデ自動車の「アイオニック5」をレンタルできるようになりました。レンタルは今月23日から始まっており、料金は6時間で税込み5940円、ヒョンデ自動車の専用アプリから予約することになります。 今後は、CCCがもつ販売データを生かして、環境への関心が高いとみられる地域で同様のサービスを展開する方針だということです。ヒョンデ自動車の副社長は「前回日本に参入したときは、日本に合わないラインアップを展開し、それが敗因になった。現在も日本の輸入車のシェアは低いが、気候変動対策への関心が高まり、新たなチャンスだとみている。1年間で日本でのブランド認知度を高める成果が得られた。シェアや台数とは別に、顧客体験で満足度を高めていくことを重視する」と述べています。
一方韓国では、ノージャパンの影響で落ち込んでいた日本車の販売を好転させようとトヨタ自動車が活発な動きを見せています。まず今月5日からトヨタを代表するモデルのクラウンが韓国で正式に販売を開始しました。今回販売されるのはクラウンのハイブリッドモデルで、セダンとSUVの双方の強みを生かしたモデルだとトヨタ・コリアの今山社長が説明しています。またトヨタの高級ブランドであるレクサスは韓国で購入後のアフターサービス(AS)が最も良い輸入車に選ばれました。これは韓国経済新聞と国民大学自動車サービス研究所などが共同で調査した「2022下半期輸入車サービス指数』によるものです。この調査でレクサスは1位を、トヨタは4位を占めていました。
そしてレクサスは初めての電気自動車専用モデルRZの韓国市場での販売を開始しました。販売開始に合わせて今月21日に韓国入りしたレクサスの渡辺社長は記者会見で「電気自動車(EV)の時代にもレクサスは違うという言葉を韓国で聞きたい」と述べ、その抱負を語りました。日韓関係の改善、そして韓国は電気自動車の普及が日本よりも進んでいることを受け、レクサスは電気自動車RZの韓国での販売に踏み切ったようです。トヨタとレクサスは去年、韓国市場で合計1万3851台を販売し、輸入車では6位という成績でした。去年の成績はふるいませんでしたが今年は好調です。今年の1月から5月までにレクサスは5295台、トヨタは3012台が売れました。この調子だとレクサスは今年、2019年以来4年ぶりに1万台の販売が予想されます。
電気自動車という新たな時代に向けてのヒョンデ自動車、トヨタ自動車の動き目が離せません。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >