リスナーの皆さんの人生のベスト映画は何ですか？　興行成績や観客動員数ではなく、観客の評価によるベスト映画とワースト映画が発表されました。

これはワァッチピディア(WATCHAPEDIA)という映画評価サービスの資料を利用した順位です。このプラットフォームは自分の見た映画に対して5点満点で評価を下すことで、その後、ユーザーの好みを分析して好きそうな映画を推薦してくれるサービスです。このサービス、2012年にサービスを開始して以来、これまでの累積評価は７億件を突破しています。この７億件の評価の中から一番評価の高かった映画10篇と一番評価の低かった映画10篇が発表されました。また普遍的な評価のためにユーザー5万人以上が評価した国内外の映画を対象に集計が行われました。

「この映画のせいで、これまで自分が評価してきた他の映画の点数をすべて一つずつ減らすことになってしまった」というメッセージがついたベスト１の映画は「ショーシャンクの空に」でした。無実の罪で刑務所に入れられた主人公が脱獄を図る物語で、5点満点の4.418点でした。この映画は世界最大の映画サイトIMDbでも30年近く不動の1位を占めていると言います。また日本の「みんなのランキング。面白い映画人気ランキング」でも2位、100点満点の79.3点でした。

第2位はデイカプリオが主演、渡辺謙も出演したSFアクション「インセプション」でした。評価は4.373点です。評価は4.369点で、わずかの差で3位になったのがイタリア映画の「ライフ・イズ・ビューティフル」でした。４位はバットマンシリーズの一つ「ダークナイト」で4.368点、ここまで2，3，4位がすべて4.3点台、ほとんど差はありませんでした。5位になると4.296点と少し差が開きます。イギリスのSF恋愛映画の「アバウト・タイム―愛おしい時間について」でした。

以下、「タイタニック」「インター・ステラ―」「ニュー・シネマ・パラダイス」「フォレスト・ガンプ」などの作品が続きます。興味深いのはクリストファー・ノーラン監督の作品が「インセプション」「ダークナイト」「インター・ステラ―」と三つも入っていることです。ノーラン監督の作品は最近も「オッペンハイマー」が公開され、現在までに43000人が平均4.1点の評価をつけています。一方でベスト10に入っていた韓国映画は「パラサイト　半地下の家族」だけでした。

また日本の「面白い映画人気ランキング」を見てみると、韓国の結果と同様に「ショーシャンクの空に」「タイタニック」が上位に入っています。その他「バック・トゥ・ザ・フュ―チャー」「ホーム・アローン」「ターミネーター２」「ハリー・ポッターと賢者の石」などが続きます。そして20位までの中に「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」とスタジオジブリのアニメが4本も入っている点が日本らしいと言えます。

最後にワァッチピディア(WATCHAPEDIA)の分析でもっとも評価の低かったワースト映画を見てみると全部が韓国映画でした。ワースト１はコメデイ映画の「ラスト・ゴッドファザー」、2位は石油ボーリング船を舞台にしたハ・ジオン主演のアクション映画「第7鉱区」、3位はワースト１の「ラスト・ゴッドファザー」と同じシム・ヒョンレ監督の作品「ザ・ウォー」でした。リスナーの皆さんの、お勧め映画は今日ご紹介したランキングの中に入っていましたか？