メニューへ 本文へ
Go Top

旅行

寒い冬にぴったり、仁寺洞にあるお茶の博物館

2010-12-07

寒い冬にぴったり、仁寺洞にあるお茶の博物館

冷たい北風が吹く季節になると、冬を満喫しに外に出かけるのも楽しいですが、気の合う人と、または一人で温かいお茶を飲みながらその香りを楽しむのも乙なものです。ソウルを代表する伝統文化の街、仁寺洞(インサドン)にはお茶の風味と香り、そして風情を楽しむことができる「お茶の博物館」があります。

ソウル地下鉄3号線、安国(アングク)駅の6番出口を出て、仁寺洞通りをまっすぐ5分ほど歩いていくと仁寺洞の四つ角が出てきます。四つ角を過ぎたところにある小さな路地を右に曲がると、正面に白いハングルの文字で「アルムダウン・チャ・バンムルグァン」、「美しい茶博物館」と書かれた黒ずんだ看板がかかった建物が目につきます。これがお茶の博物館です。韓国の伝統屋敷、韓屋(ハノク)を改造して作った古風な建物で、外の看板はハングルで書かれていますが、入り口に「MUSEUM、GALLERY、TEA SHOP、TEA CAFE」と書かれた英語の案内板もあるので、外国人でも簡単に見つけることができます。

お茶の博物館は博物館というよりは、韓国の伝統的な茶文化の複合空間といえます。伝統茶に関するさまざまな資料、高麗時代を中心とした伝統的な茶道具、中国やチベットなどアジアの国々の遺物などが展示されている茶博物館、桑の葉や柿の葉、蓮の葉などを使った韓国の伝統茶をはじめ、アジア各国のお茶、そしてハーブティーなど100種類あまりの伝統茶が展示・販売されているティーショップ、若い陶芸家が作った素敵な茶碗を見ることができるギャラリー、おいしいお茶を楽しめるカフェで構成されています。

古風な風情を漂わせる大きな門を開けてお茶の博物館に入っていくと、中には韓国の伝統音楽が流れていて、ほのかなお茶の香りが漂っています。伝統音楽とお茶の香りが木のぬくもりが感じられる古風な造りの建物とよく似合っていて、お茶の博物館の風情を引き立たせてくれます。博物館に入ると、片方の壁にさまざまな種類の茶葉を入れて熟成させるスチール缶やガラスの瓶が並んでいる紺色の棚が見えます。棚の向こうには韓国の伝統的な茶道具や茶碗が展示されているギャラリーがあります。

茶道について知らない人でもお茶の博物館では心配ありません。お茶の博物館にはお茶の専門家、ティー・ソムリエがいて、お茶をおいしく飲む方法を教えてくれるからです。ギャラリーに展示されている茶碗の中で気に入ったものを選ぶと、その茶碗にお茶を入れてくれるのもお茶の博物館ならではの特別な体験です。茶道具についてひとつひとつ説明をしながら、お茶を入れてくれるので、待っている時間も退屈することがありません。

お茶の博物館では冬でも庭でお茶を楽しむことができます。野外にガラス張りの温室が設けられているからです。風情あふれる韓屋の庭でお茶を飲んでいると、カラダも心も温まります。

季節によって人気のあるお茶の種類が異なります。冬はカラダを温かくして風邪の予防にもなる生姜茶や柚子茶、よもぎ茶、茶葉を発酵させて作る黄茶、なつめ茶などがおすすめです。春先は新茶の季節なので緑茶が、夏は温かいお茶よりは緑茶や紅茶のかき氷や抹茶ラテなど、冷たい飲み物が人気です。お茶の博物館ではお茶といっしょに出る茶菓子も楽しみです。お茶の種類に合わせて手作りのクッキーや餅などが出されます。

韓国の風情を楽しみながら、カラダも心も温まるお茶の博物館。冬の旅のついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >