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旅行

韓国伝統文化の街、仁寺洞通りの美術館巡り

2010-12-14

韓国伝統文化の街、仁寺洞通りの美術館巡り

ソウル地下鉄1号線の鐘閣(チョンガク)駅か3号線の安国(アングク)駅で降りると、韓国伝統文化の街、仁寺洞(インサドン)通りに行くことができます。ソウルの都心、鐘路区(チョンノグ)仁寺洞を中心に700メートルほど伸びている仁寺洞通りは見所が多く、外国人観光客のソウル観光定番のコースになっています。

鐘路(チョンノ)2街から安国洞(アングクドン)四つ角に向かって伸びている仁寺洞の通りにはギャラリー、画廊など、小さな規模の美術館が70ヵ所ほどあります。韓国伝統文化の街、美術文化の街と呼ばれる仁寺洞の歴史は朝鮮時代にさかのぼります。朝鮮王朝の王宮、景福宮(キョンボックン)が完成すると王宮の周りには芸術家をはじめ中間階級の人々が集まって暮らすようになりました。その頃から仁寺洞は美術活動の中心と呼ばれていました。仁寺洞の近くには最高の実力を持った画家を選んで王の肖像画や絵でさまざまな資料を残していた官庁の図画院(トファウォン)があったからです。芸術家の多い仁寺洞では王宮と両班家から流れてくる陶磁器や絵、装身具などが取り引きされるようになり、こうした歴史を背景に1930年代には古い美術品を扱う画房や古本屋などが次々とオープンし始めました。こうして仁寺洞は今でも美術文化の通りと呼ばれているのです。

仁寺洞通りの美術館は規模が大きくなくて、路地裏にあることが多いので、観光案内所に寄ってガイドブックをもらっていくことをおすすめします。仁寺洞の画廊はそれぞれに特色があって、画廊によって扱っている画風や画家がまったく異なります。洒落た雰囲気ではありませんが、温もりが感じられる仁寺洞の美術館を訪れてみたいけれど時間がないという人は好きなジャンルの作品を扱っているギャラリーを選んで見ることもできるというわけです。

2007年から毎年12月、仁寺洞では仁寺(インサ)美術祭が開かれています。街の風情を保つために建物の高さが制限されている仁寺洞は路地裏の小さな画廊も骨董品の店も輝きを失いません。毎年開かれる美術祭を通じて仁寺洞が過去形ではなく現在進行形の芸術の街であることを紹介しているのです。今年の仁寺(インサ)美術祭のテーマは「仁寺洞の幸せドリーム」。さまざまなジャンルの作品を通じて、1年を締めくくる12月、仁寺洞を訪れる人たちに幸せと夢をプレゼントしたいという願いが込められています。

今年の仁寺美術祭は12月1日から7日まででした。美術祭が終わっても仁寺洞の画廊はいつも開かれています。特別な展示会をのぞいて、どの画廊も無料で入ることができます。美術について何も知らないという人も心配はいりません。それぞれのギャラリーにはキューレーターがいて、作品について詳しく、親切に説明してくれます。

一年中、さまざまなテーマの展示会が開かれている仁寺洞。仁寺洞の路地に目を向けると、韓国の芸術の世界を旅することができます。

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