1989年7月にオープンしたロッテワールドは韓国を代表するアミューズメント施設です。園内は大きく、屋内テーマパークの「アドベンチャー」と屋外テーマパークの「マジックアイランド」、2つのセクションに分けられていて、両方を合わせると13万平方メートルほどの規模になります。屋内型のテーマパークがあるので、氷点下10度以下の寒い日も安心して子供たちを遊ばせることができます。アクセスも便利です。地下鉄2號線、蚕室(チャムシル)駅の4番出口を出ると、地下にあるロッテワールドの入り口までつながっています。

ロッテワールドのコンセプトは「中世ヨーロッパの小さな地球村」。園内の建物やインテリアもヨーロッパ風に演出されています。ロッテワールドに入ったら、まず、エスカレーターで4階に上がってみましょう。4階には天井に作られたレールに沿って屋内テーマパーク「アドベンチャー」をぐるりと一周する熱気球「風船飛行」があります。広い「アドベンチャー」全体を見ることができるので、ロッテワールドに初めて来た人におすすめします。

小さな地球村をコンセプトにしているロッテワールドだけに、世界各国のフェスティバルを再現したパレードは見応えがあります。春はイタリアのベニスで開かれるロマンチックな仮面フェスティバル、夏は情熱的なブラジルのサンバカーニバルなど、季節に合わせて華麗なパレードが繰り広げられます。

ロッテワールドの室内テーマパークは「アドベンチャー」と呼ばれるだけあって、冒険をテーマにしたアトラクションがたくさんあります。意地悪な魔法使いに捕まったお姫樣を救いに出かける「シンドバットの冒険」は地下を流れる川をボートに乗って進むアトラクションで、海賊の住み処やアマゾンのジャングル、魔法使いの洞窟などを通っていきます。巨大な海賊船が大きく左右に揺れるテーマパーク定番のアトラクション「バイキング」、ロッテワールドの周囲に設けられたデコボコしたコースを車で回る「ファラオの憤怒」、イカダに乗ってジャングルを冒険する「フルームライダー」、巨大な円を描きながら回転する「ジャイアントループ」、室内テーマパークとは思えないくらいスリルを楽しめるジェットコースターの「フレンチレボルーション」など、40種類あまりのアトラクションがあります。

ロッテワールドには屋外のテーマパークもあります。室内テーマパーク「アドベンチャー」の2階とつながっている「マジック･アイランド」で、湖に浮かんだ小さな島のように見えます。屋外にあるため、「アドベンチャー」とはスリルもスケールも違う大型のアトラクションがたくさんあります。70メートルの上空から急降下する「ジャイロドロップ」、360度回転しながら、しかも左右にも揺れる「ジャイロスウィング」、バンジージャンプのスリルをそのまま感じることができる「バンジードロップ」など、乗ってみた人しか分からないスリルたっぷりのアトラクションが次から次へと登場します。北風もへっちゃら、ロッテワールドのすべてを楽しみたいという方は「マジック･アイランド」にも行ってみましょう。

ロッテワールドは年中無休で、夜の11時までオープンしています。ロッテワールドにはアトラクションなどで楽しんだ後、ちょっと一休みしたい時にぴったりのスポット、民俗博物館もあります。旧石器時代から高麗時代までの韓国の遺物や文化が分かりやすく展示されています。また、大手のデパートやホテルと隣り合わせにあるため、ショッピング、宿泊などもワンストップで解決することもできます。世界最大の規模を誇る室内テーマパーク、ロッテワールドで童心にかえる旅を楽しんでみませんか。