ことし、韓国では総選挙、アメリカでは大統領選挙が予定されているなか、両国の外相が、挑発のレベルを高めている北韓への対応などについて協議しました。
外交部の趙兌烈(チョ・テヨル)長官は、現地時間の28日、アメリカのワシントンでブリンケン国務長官と会談しました。
韓国では4月に総選挙、アメリカでは11月に大統領選挙が控えるなか、北韓の挑発に対して、韓米、韓日米が緊密に連携して対応する必要性などについて、改めて議論しました。
会談後、趙長官は、「北韓の核とミサイルによる脅威が高まっているなか、北韓の挑発に対して断固たる姿勢で対応し、北韓の不法な取り引きによる資金源を遮断することと、北韓の人権問題に取り組むことで一致した」と述べました。
趙長官はまた、「韓米のサイバー分野での協力を強化し、情報共有の制度化を速やかに進めることで一致した」と述べました。
趙長官は、先月10日に就任していて、その翌日にブリンケン長官と電話で会談したほか、今月22日にブラジルで開かれたG20=主要20か国の外相会合に合わせて行われた韓日米外相会談の場でも同席しましたが、対面での2国間の外相会談は、今回が初めてです。
ブリンケン長官は、来月18日からソウルで開かれる民主主義サミットの関連会議に参加するため、韓国を訪れる予定です。