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韓半島

軍事境界線越えた北韓男性は一般住民 監視態勢に課題残す

Write: 2020-11-05 13:17:47Update: 2020-11-05 13:52:33

軍事境界線越えた北韓男性は一般住民 監視態勢に課題残す

Photo : YONHAP News

韓国北東部の南北軍事境界線を越えて韓国側に入ってきた北韓男性は、軍人ではなく一般住民で、亡命の意向を示したことがわかりました。
合同参謀本部は4日、「わが軍は、江原道(カンウォンド)東部の軍事境界線付近の監視設備で捕捉された身元不明の男性1人を追跡し、今日午前9時50分に安全に身柄を確保した」と明らかにしました。
発見当時、この男性は武装をしておらず、年齢は20代後半から30代前半で、自らを軍人ではなく一般住民だと明かし、亡命の意向も表明したということです。
政府の消息筋は、「発見当時、男性の健康に異常は見られず、新型コロナウイルスも陰性判定が出た」と語っています。
軍や国家情報院の関係当局は、男性の身柄を確保したあと、ヘリコプターで搬送し、現在は身元の確認や脱北の経緯などを調査中だということです。
江原道東部の軍事境界線の鉄柵と最前線の見張り所(GOP)の鉄柵を越えてきたこの北韓男性は、現場から南に1.5キロ離れた地点で韓国進入から14時間後に発見されました。
進入当時、見張り所周辺の警備を担当している部隊が非常事態警報の最高レベルにあたる「珍島犬1号」を発令したほか、周辺の前方地域でも「珍島犬2号」を発令し、大々的な捜索活動が行われましたが、科学化警戒システムとして設置された鉄柵の感知センサーが作動しなかったことや、監視範囲に死角が確認されるなど、軍の警戒監視に問題があったことが明らかになっています。
これを受けて合同参謀本部は、見張り所周辺の警備を担当する部隊の作戦状況や監視設備の状態などを調査するため、戦備態勢検閲団を派遣しました。
一方、この北韓男性以外に韓国側に入ってきた北韓住民はいないものとみられているほか、事件後から今まで、北韓軍にとくに変わった動きは見られていないということです。

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