韓国軍の合同参謀本部によりますと、北韓が、28日午前6時40ごろ、東の海、東海に向けて弾道ミサイルとみられる飛翔体1発を発射しました。
韓国軍は警戒態勢を強めるとともに、アメリカ軍とともに情報収集を急いでいます。
北韓が列車から東海上に短距離弾道ミサイルを発射してから13日ぶりです。
北韓の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は25日、談話を発表し、北韓の自衛権の行使についてはすべて「挑発」だとみなし、韓国の軍備増強は「北韓に対する抑止力の確保」だと正当化するのは「二重基準」だと批判しました。
そのうえで「南北が互いを尊重する姿勢を維持するなら、終戦宣言や南北首脳会談の実施を検討する用意がある」として、対話再開の可能性を示唆しました。
このため、今回の飛翔体発射は、金与正氏の談話に対する韓国側の反応を探るためのものではないかとの分析も出ています。
一方、28日には北韓の最高人民会議が予定されていて、金正恩委員長が韓国に向けたメッセージや外交戦略を発表するか注目されています。