韓国の個人投資家による外国株の取引口座数が去年より74％も増えたほか、ことしの外国株の決済金額も去年より45％増え、いずれも過去最高を記録しました。 
金融監督院が国会政務委員会に提出した資料によりますと、ことし6月末の時点で、韓国の個人投資家による外国株の取引き口座数は去年より74％増えて331万981口座だったということです。
外国株の取引き口座数はここ5年間、増え続け、おととし30万3712口座だったものが去年は189万6121口座に急激に増えました。
ことしの外国株の買付と売却を合わせた決済金額は、9月末の時点で、去年の年間の決済金額より45％増えて、2889億9600万ドルでした。
外国株の決済金額は、2018年に325億7000万ドル、おととしは409億9000万ドル、去年は1983億2000万ドルと年々増えています。
なかでもアメリカ株式市場での決済金額が、おととしは308億7000万ドル、去年は1781億5000万ドルで、ことし9月末の時点では2673億9000万ドルと大きく増えました。
国会政務委員会は、資産買い入れを徐々に縮小させていく「テーパリング」などでアメリカ株式市場が変動する可能性があることや低成長とインフレが同時に進む「スローフレーション」への懸念が出ているため、アメリカ市場への投資は慎重に行う必要があると話しています。