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社会

仁川~済州島結ぶ航路 セウォル号沈没事故から約7年ぶりに再開

Write: 2021-12-10 13:12:15Update: 2021-12-10 13:36:05

仁川~済州島結ぶ航路 セウォル号沈没事故から約7年ぶりに再開

Photo : YONHAP News

旅客船「セウォル号」が仁川(インチョン)から済州島(チェジュド)へ向かう途中、南西部の珍島(チンド)沖で沈没した事故を受けて、およそ7年間途絶えていた仁川と済州島を結ぶ旅客船の運航が10日から、再開されました。 
現代重工業グループの現代尾浦(ヒョンデミポ)造船によりますと、韓国のフェリー会社「ハイデックス・ストレージ」の2万7000トン級カーフェリー「ビヨンド・トラスト号」が就航し、10日夜に仁川港を出航する第一便から、済州島を結ぶ航路での本格的な運航を始めるということです。
現代尾浦造船がおととし受注し、建造した「ビヨンド・トラスト号」 は、全長170メートル、幅26メートル、高さ28メートルで、850人の乗客と487台の乗用車、65個のコンテナを載せて最大23.2ノート(時速43キロ)で運航できます。
「ビヨンド・トラスト号」は、現代重工業が独自開発した、窒素酸化物の排出を抑える最適燃料噴射技術を採用した、1万3000馬力級の「船舶推進用強力エンジン」2機や硫黄酸化物低減装置などを搭載し、さまざまな環境規制に対応します。
また乗客の安全を考え、低重量、低重心に設計し、運航時の復元性を最大化したと説明しています。
さらに浸水や火災など緊急時に備えて、海上脱出設備(MES)、衛星航法装置、自動火災報知設備、スプリンクラーなど多様な安全設備を備えています。
内部には90あまりの船室をはじめ、レストラン、ビジネスラウンジ、サンセットテラス、マッサージラウンジ、コンビニ、キッズゾーン、ペットゾーンなどをそろえています。
仁川港からは毎週月、水、金曜日の午後7時に出発し、済州港からは毎週火、木曜日の午後8時30分と土曜日午後7時30分にそれぞれ出発します。
到着までの所要時間は14時間ほどということです。
現代尾浦造船の社長は就航式で、「大きな苦痛の上に誕生した旅客船であるだけに、誰もが安心して旅行を楽しめられる船を建造するため、全力を尽くした。世界トップレベルの造船技術を持つ韓国で、国民が安全なフェリーに乗って、海上旅行を楽しめることを望む」と話しました。
仁川と済州島を結ぶ航路は、2014年4月のセウォル号沈没事故を受けて、セウォル号とオハマナ号を運航していた清海鎮(チョンへジン)海運が同じ年5月に免許を取り消されて以降、運航が途絶えていました。

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