ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナで、韓国戦争を経て高度成長を遂げた韓国の歴史が教科書に載ることになりました。
20日、ウクライナの韓国大使館が明らかにしたところによりますと、ウクライナの教育科学省は 、韓国の発展の歩みを教育課程に含むよう、 10年生（日本の高校2年生に当たる）と11年生の世界地理の教科書ガイドラインを変更しました。
これまで、ウクライナの教科書には、アジア諸国のうち日本、中国、インドに関する内容だけが含まれていましたが、今回の変更により韓国が初めて盛り込まれることになりました。
新しい世界地理の10年生のガイドラインでは、ソウルを、シンガポール、香港、東京、ドバイ、上海に並ぶアジア最大級の金融都市として、また釜山（プサン）をアジア最大級の港湾都市として地図に示すよう定めています。
また、経済地理、国際政治、貿易などについて、韓国を日本、中国、インドと同じ分量で載せるようになっているほか、11年生のガイドラインでは、韓国の発展像とともに、民主化の過程や「漢江の奇跡」と呼ばれる高度経済成長などの内容を追加するように定められているということです。