物価高が続くなか、政府が推し進める1000ウォン、およそ100円で学生に朝食を提供する事業に、ことしは41の大学が参加することになりました。
農林畜産食品部は20日、1000ウォンでバランスのとれた朝食を提供する事業「1000ウォンの朝食」に参加する大学が、去年の28校からことしは41校に拡大したと明らかにしました。
この事業は、原価が3000ウォンから5000ウォンの朝食を学生に1000ウォンで提供し、農林畜産食品部が1000ウォンを補填、残りの費用を大学が出すというものです。
ことしは、41校で実施し、合わせておよそ68万4000人分の朝食を提供する予定です。
農林畜産食品部は、朝食をとらない大学生の割合が高いことを懸念して、2017年からこの事業を行ってきました。
参加校は、初年度が16校で、その後増減を繰り返し、去年は28校でした。
今回の事業の拡大は、与党「国民の力」が19日、非公開の政府与党連絡会議で提案し、政府が賛同したもので、今後も支援金を増やし、大学の参加率を高めていく方針だということです。
一方、20日に発表された世論調査によりますと、「国民の力」の20代と30代の支持率は、この2週間で10%低下しました。これを受けて党は、若者世代との交流の場を定期的に持つなど、意思疎通を図っていくことにしています。