韓国を公式訪問しているWTO=世界貿易機関のオコンジョ=イウェアラ事務総長は、韓国のデジタル企業の若手CEOらとの懇談会に出席し、「デジタル技術が貿易の未来を左右する」と強調しました。
オコンジョ=イウェアラ事務総長は23日、韓国のポータル大手、ネイバーを訪問し、人工知能やロボット、デジタルツインなど最新のデジタル技術を体験したあと、韓国のデジタル企業の若手CEOらと、デジタル貿易におけるWTOの役割について話し合いました。
事務総長は、「デジタルシフトは、業界と各国の政府に挑戦と機会を与える」としたうえで、「韓国の若手デジタルCEOらとの懇談会を通して、韓国がデジタルシフトの先頭に立っていることを確認できた」と述べました。
そのうえで、「WTOもデジタル貿易の促進に向け、国際協力のほか、韓国国内の政策の基礎づくりに貢献する」と強調しました。
産業通商資源部は、「デジタル企業の若手CEOらが、デジタルシフトの加速化とデータ経済に伴うデジタル貿易の重要性に共感し、企業活動を支えるルールづくりなどにおけるWTOの役割に期待を示した」と明らかにしました。
オコンジョ=イウェアラ事務総長は、24日まで韓国に滞在し、韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理のほか、朴振(パク・チン)外交部長官、安徳根(アン・ドクグン)通商交渉本部長、韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁と会談する予定です。