韓国初の月探査衛星「タヌリ」の打ち上げから、今月5日で1年が経ったことを受け、科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院は7日、打ち上げ1周年を祝う記念式典を開きました。
去年8月5日に打ち上げられたタヌリは、ことし2月に本格的な運用を開始し、月面の観測や、月着陸候補地の探査のほか、惑星間の通信を可能とする「惑星間インターネット」の技術検証などを行っています。
タヌリがこれまでに飛行した距離は3801キロ、月の周りを公転した回数は2661回、撮影した月の高解像度の写真は、2576枚に上ります。
タヌリの運用期間は、当初、ことしの末までとなっていましたが、6月の時点で、燃料が予想より多く残っていることから、2025年の終わりまで2年間延長されました。
この日、記念式典に参加した科学技術情報通信部の李宗昊(イ・ジョンホ)長官は「去年タヌリが、月の軌道への進入に成功したことで、韓国は世界で7番目に月面探査に成功した国になった」と述べました。
李長官はさらに、来年には宇宙探査の50年計画を発表するとして、宇宙開発への意欲を示しました。
2023年8月9日修正