IMF=国際通貨基金は、来年の韓国経済の成長率の見通しを0.2ポイント引き下げ、2.2%としました。
IMFは10日に発表した世界経済の見通しに関する報告書で、韓国の来年の経済成長率の見通しを、前回7月に示した2.4%から2.2%へ、0.2ポイント引き下げました。
IMFは引き下げの理由について説明していませんが、韓国政府の関係者は、「中国の景気低迷が長引いていることから、中国への依存度が高い韓国経済の見通しも悪くなったと判断したようだ」と話しています。
来年の世界経済については、0.1ポイント引き下げて2.9%と予測しています。
一方、ことしの成長率は、韓国については、7月の見通しを据え置き1.4%と予想しましたが、日本は、0.6ポイントと大きく引き上げて、2.0%としました。
これにより、韓国の成長率は、25年以上前のアジア通貨危機以降、初めて日本に逆転される見通しとなっています。
1.4%というIMFの見通しは、OECD=経済協力開発機構とKDI=韓国開発研究院の1.5%を下回っています。
韓国政府と韓国銀行は、IMFと同じく1.4%と予想しています。