イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区のガザからエジプトに退避していた韓国人一家は、全員が韓国に向けて出発しました。 
 
この家族は、40代の韓国人女性と韓国に帰化したパレスチナ系の40代の夫、それに子ども3人の合わせて5人で、現地時間の5日午後、エジプトのカイロ国際空港から、韓国に向けて出発したということです。
 
18歳の長女は、出発前に「家族、親戚、友人たちがまだガザ地区にいるのに、戦争は続いている。ガザ地区での出来事を引き続き世界に伝えていく」とSNSに投稿しました。
 
イスラエルとハマスが先月7日に紛争を始めて以降、エジプトとガザの境界にあるラファの検問所は閉鎖されていましたが、今月1日、カタールの仲介によって、イスラエルとハマス、エジプトの3者が、外国人や重傷者のガザ地区からの脱出を認めることで合意しました。

ガザ地区に7年以上住んでいたこの韓国人の家族は、合意の翌日に、ラファ検問所からエジプト側に退避していました。