国立中央博物館の年間の来館者数が、初めて400万人を超えました。
国立中央博物館によりますと、ことし1月からの来館者数が、13日の午前中に、400万人を超えたということです。
年間の来館者数が400万人を超えたのは初めてです。
400万人目の来館者には、花束と、国宝の「百済金銅大香炉」の模型が贈られました。
国立中央博物館の前身の国立博物館は、日本の植民地統治から独立した1945年に、ソウル市鍾路(チョンノ)区の景福宮(キョンボックン)の敷地内にあった朝鮮総督府の建物を利用して開館しました。
その後1972年に、名称が国立中央博物館に変わり、2005年に現在の龍山(ヨンサン)に移転しました。
龍山に移転した翌年の来館者数はおよそ329万で、その後、増減したものの、2010年からは300万人台で推移していました。
2020年には、新型コロナの影響でおよそ77万人に大きく減りましたが、その後、徐々に増え、去年、300万人台を回復しました。
この年末は、国立中央博物館で2つの企画展が催されます。
来年が朝鮮王朝の第21代の王、英祖(ヨンジョ)の即位から300年となることを記念して、英祖と第22代の王、正祖(チョンジョ)の絵と文が展示されているほか、今月22日からは、紀元前2世紀から紀元後4世紀まで南インドを中心に発展した仏教美術を紹介する特別展が開かれます。