北韓によるICBM＝大陸間弾道ミサイルの発射を受けて、国連の安全保障理事会が緊急会合を開くことになりました。 
 
会合は、アメリカの国連代表部が開催を要請したもので、現地時間の19日午後に開かれるということです。
 
アメリカの国連代表部は、「弾道ミサイルの技術を使用したすべての発射は、複数の安保理決議に違反するものだ」と非難したうえで、「国際社会全体への脅威であり、安保理は北韓の無謀な行動を糾弾しなければならない」と訴えました。
 
韓国は、安保理の理事国ではありませんが、関係当事国として出席し、安保理の一致した対応を促す方針です。
 
会合には、北韓も出席するものとみられます。

北韓は、ことし8月と11月に軍事偵察衛星の打ち上げを試みたあとに開かれた安保理会合にも代表を出席させ、打ち上げの正当性を主張しています。
 
ただ、安保理では、これまでも常任理事国である中国とロシアが北韓を擁護したことから安保理として一致した対応を取ることができておらず、今回も声明や決議案の採択など具体的な成果を出すのは難しいとみられています。