中国のスポーツ用品メーカーが、北韓のサッカー代表チームとスポンサー契約を結んだことがわかり、国連安全保障理事会の対北韓制裁に違反すると指摘する声が出ています。
 
アメリカの政府系ラジオ放送局、自由アジア放送(RFA)が伝えたところによりますと、このスポーツ用品メーカーは26日に、ソーシャルメディアを通じて、北韓の男女サッカー代表チームとスポンサー契約を結んだと発表しました。
 
自由アジア放送は、これについて、国連安全保障理事会の対北韓制裁決議に違反する恐れがあると指摘しています。
 
安保理が北韓の4回目の核実験などを受けて2016年３月に採択した制裁決議には、北韓への輸出を禁じるぜいたく品として「レクリエーションスポーツ用品」があります。
公開された写真によりますと、スポンサー契約の締結式には、中国湖南省の当局者も多数出席していて、安保理常任理事国である中国が、自国企業による制裁違反に目をつぶっていると指摘する声が出ています。
 
北韓サッカー代表チームは、かつては、FILA（フィラ）やアディダスなど、スポンサー契約を結んだ企業のロゴマークが入ったユニフォームを着ていましたが、2019年のアジアカップからは、ロゴマークのないユニフォームを着て出場しています。