アメリカ産牛肉の輸入において、去年、韓国が3年連続で世界最大となる一方、輸入量自体は、おととしから大幅に減少しました。価格の安いオーストラリア産の輸入量が増えたことが原因とみられています。
アメリカ農業省とアメリカ食肉輸出連合会によりますと、アメリカ産牛肉の去年の輸出は、韓国向けが23万381トン、中国本土と香港があわせて 20万1500トン、日本が19万8528トンでした。
韓国では2003年にアメリカでBSE、いわゆる狂牛病の発生が確認されたことを受け、アメリカ産牛肉の輸入を全面的に中断しました。
2008年に輸入が再開されたあと、13年後の2021年には、韓国はそれまでの最大輸入国だった日本を抜いてアメリカ産牛肉をもっとも多く輸入する国になりました。
輸入国の順位では韓国が去年も1位となったものの、去年、韓国がアメリカ産牛肉を輸入した量自体は、過去最大を記録したおととしと比べて、18%減少しました。
業界関係者によりますと、オーストラリアで干ばつが続き、牧草が不足したため、通常よりも多くの牛が食肉として加工され、価格が下がったことから、アメリカ産の代わりにオーストラリア産牛肉の輸入が増えたということです。
金額ベースでみても、去年の韓国のアメリカ産牛肉の輸入額は、おととしの26億6千400万ドルより23%減少しました。