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政治

スパイ容疑でロシアに拘束された韓国人 脱北者支援の宣教師

Write: 2024-03-13 10:23:26Update: 2024-03-13 15:33:37

スパイ容疑でロシアに拘束された韓国人 脱北者支援の宣教師

Photo : KBS News

ロシアの治安当局にスパイ容疑で拘束された韓国人の男性が、脱北者への支援活動を行っていた宣教師であることがわかりました。 
 
ロシアのタス通信は、ロシア極東のウラジオストクで、治安当局が韓国人の男性を拘束したと、現地時間の11日に報じました。
 
拘束された男性は、自称、53歳の作家だということですが、KBSがウラジオストクの教会の関係者に取材したところ、この男性は宣教師であることが明らかになりました。
 
この男性は、2018年に中国が宣教師を国外追放した際にロシアの沿海州に渡ったということで、市民団体などを通じて北韓住民を間接的に支援していたということです。
 
この男性は、ロシアの国家機密を収集し、海外の情報機関に提供した疑いで、ことしの初めにウラジオストクで拘束され、先月末にモスクワの拘置所に移送されました。
 
拘束期間は6月15日までで、スパイ容疑で有罪判決を受けた場合、最長20年の懲役刑が宣告されます。
 
ウラジオストクでは、北韓の労働者に対する行動制限が緩いことに加え、ロシアにある国連難民高等弁務官事務所を通じて難民として認定された場合、比較的安全に脱北することが可能です。
 
また、ウラジオストクは、北韓とロシアが武器の取り引きを行っている場所で、各国の情報を入手できる場所として知られています。
 
ロシアは、ウクライナへの侵攻を開始したあと、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルの記者と日本の外交官をスパイ容疑で拘束していますが、韓国人が拘束されたのは初めてです。
 
韓国がウクライナへの武器の支援などデリケートな問題での対応を迫られているなか、ロシアが韓国人男性の拘束を外交手段として使う可能性があるという見方が出ています。
 
また、脱北者の支援活動を行っていた宣教師を拘束したことで、北韓に対して友好的な姿勢を示す狙いがあるとの見方もあります。

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