誰もが自由にスポーツを楽しむことができることを保障するための法律、「スポーツ基本法」が、3日に公布されることについて、文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、韓国社会のスポーツに対する認識が一層成熟する機会になることを期待すると述べました。
文大統領は2日、大統領府青瓦台で開かれた首席秘書官・補佐官会議で「スポーツは、国籍、性別、人種、身分、経済的状況や身体の条件などを理由に差別されたり排除されたりしてはならず、自由・平等に享受できる基本的な権利である」と述べ、3日にスポーツ基本法が公布されることをきっかけに、韓国社会におけるスポーツに対する認識が一層成熟する機会になることを期待する考えを示しました。
最近韓国で、東京オリンピックで3冠を達成した韓国アーチェリー女子のアン・サン選手をめぐって、ネット上で一部の男性が、アン選手がショートカットであることを理由に誹謗中傷したことを背景に、アスリートをヘイトスピーチから保護するべきだという声が多く上がっていて、今回の文大統領の発言に、注目が集まっています。
先月23日に国会本会議で可決し、3日に公布される「スポーツ基本法」は、国民が差別を受けることなく、自由にスポーツ活動に参加し、スポーツを楽しむことできる基本的な権利を保障することを骨子としています。