与党「共に民主党」は、大統領選挙で敗北したことを受けて、宋永吉(ソン・ヨンギル)代表をはじめ、党の執行部が総退陣し、非常対策委員会の体制に切り替わることになりました。
「共に民主党」の宋代表は10日午後、非公開で開かれた最高委員会の会議のあと、記者会見し、「投票で示された国民の選択を尊重し、結果を謙虚に受け止める」としたうえで、執行部が総退陣する方針を発表しました。
宋代表は、「私は日ごろから責任を取る政治を強調してきた。共に民主党の代表として、大統領選挙に敗北したことへの責任を取って代表を辞任する。最高委員らも辞任することで一致した」と説明しました。
共に民主党の報道官によりますと、尹昊重(ユン・ホジュン)院内代表が委員長を務める非常対策委員会の体制に切り替えるということです。
また尹院内代表が非常対策委員長を兼任するのは難しいため、5月に行われる予定だった院内代表選挙を今月25日に前倒しして行うことを決めたということです。
一方、共に民主党は、最高委員会の会議で大統領選挙の候補だった李在明(イ・ジェミョン)氏を常任顧問に委嘱することを決めました。
報道官によりますと、宋代表が李氏に電話をかけ、常任顧問として今後、党に貢献してほしいと要請し、李氏がそれを受け入れたということです。