文在寅（ムン・ジェイン）大統領と次期大統領の尹錫悦（ユン・ソンニョル）氏が16日にも、大統領府青瓦台で大統領選挙後初めての会談を行う見通しでです。 
2人の会談は、尹氏がおととし6月に反腐敗政策協議会に出席するため、青瓦台を訪れて以来1年9か月ぶりとなります。
会談では、円滑な政権の引継ぎをはじめ、新型コロナウイルス感染症への対応、北韓のICBM＝大陸間弾道ミサイルの発射動向など国政全般にわたって幅広く意見が交わされる見通しです。
文大統領が14日、青瓦台で開いた首席秘書官・補佐官会議で、大統領選挙以降の最優先課題として「国民統合」を挙げたことから、その具体的方策についても議論されるとみられます。
また「国民統合」という観点から、尹氏が会談で、現在服役中の李明博（イ・ミョンバク）元大統領の恩赦を提案するという見方が出ていて、政界の関心が集まっています。
文大統領は去年末、朴槿恵（パク・クネ）前大統領に対しては恩赦を出しましたが、李元大統領の恩赦についてはこれといったコメントをしていません。
青瓦台の関係者は、「李元大統領の恩赦について内部で議論したことはないが、今回恩赦の提案があれば、慎重に検討しなければならないだろう」と話しています。