梨泰院(イテウォン)の転倒事故を捜査している警察庁の特別捜査本部は2日、業務上過失致死の容疑で、自治体や警察などの関係機関7か所の家宅捜索を行いました。
特別捜査本部は、梨泰院のハロウィーンイベントを前に、関係機関の対応が適切だったか確認するため、ソウル警察庁、梨泰院を管轄する龍山(ヨンサン)警察署、龍山区庁、ソウル市消防災害本部、ソウル市が運営する総合電話案内・相談センターなど、関係機関7か所を家宅捜索しました。
なかでも、警察に対しては、事故が起きる前に現場から危険を知らせる通報が11件寄せられたにもかかわらず、現場に出動したのは4件にとどまったことなど、「対応の不備」について文書や記録を確認する方針です。
自治体からは、ハロウィーンイベントに関する会議の議事録や安全対策に関する資料などを押収しました。
事故発生当初はソウル警察庁の捜査本部がこの事故の捜査に当たっていましたが、上司の指揮監督を受けない独立した捜査本部が必要だという指摘から、今月1日に500人あまりからなる特別捜査本部を警察庁に設置し、本格的な捜査を行っています。