梨泰院(イテウォン)の転倒事故のような災害を防ぐため、政府がことしの年末までに災害安全総合対策を策定すると発表しました。
行政安全部の李祥敏(イ・サンミン)長官は9日、「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が主宰した国家安全システム点検会議の後続措置として、安全管理システムの改編に向けたタスクフォースを組み、国家災害安全システムのパラダイムシフトを図る」と述べました。
そのうえで、「政府は初期対応システムの改善、防災、科学的な災害管理、新型・大型・複合災害への対応能力の強化などを盛り込んだ対策をことし末までに策定し、梨泰院転倒事故のような惨事が再発しないよう取り組む」と強調しました。
梨泰院の転倒事故への対応については、李長官は、「政府は遺族に対する経済支援や心理支援など、被害の収拾に専念しており、入院中の18人に対する医療支援もしっかり行っている」と説明しました。
これに加え、「外国人犠牲者のうち本国への送還を待っていた最後の4人については、遺族の入国と通訳の支援を行う」と述べました。