梨泰院（イテウォン）の転倒事故の負傷者や犠牲者の遺族などを支援する「ワンストップ統合支援センター」の運営が10日から始まりました。  
 
このセンターは、中央災害安全対策本部の下に設置され、関係省庁から派遣された職員23人が1対1で対応します。運営時間は平日午前9時から午後8時までです。
 
センターの近くには、カウンセリングや心的外傷後ストレス障害（PTSD）の治療を行うためのバスも設置します。
 
政府は、同じような事故が二度と繰り返されないよう、来月までに、群衆事故を防ぐための制度の見直しに入ります。
 
10日午後には、ICT=情報通信技術にもとづいて現場の混雑具合を監視・管理するシステムを構築するための官民合同会議を行政安全部長官の主宰で開きます。
 
会議では、通信会社の位置情報データで密集度を算出し、関係機関の混雑度の管理に有効活用する案が議論されます。
 
また警察は、外部の専門家などが中心となる「警察大改革作業部会」を立ち上げ、現場の対応能力の強化や状況の報告ルートの改善などに当たります。
 
梨泰院の転倒事故では10日午前9時までに、外国人26人を含む156人が亡くなり、負傷者は198人となっています。