156人が亡くなった梨泰院(イテウォン)の転倒事故をめぐって、ハロウィーンの人出の危険性に関する事前の報告書を隠ぺいした疑いが持たれていた龍山(ヨンサン)警察署の情報係長が11日、遺体で発見されました。
警察によりますと、11日午後0時45分すぎ、龍山警察署の情報係長が自宅で亡くなっているのを家族が発見し、警察に通報したということです。
梨泰院の転倒事故をめぐっては、龍山警察署の担当者が、事前に密集事故を懸念する報告書を提出したにもかかわらず、幹部がそれを隠ぺいしたとして警察の特別捜査本部が捜査を進めています。亡くなった係長は、事故後に報告書を作成した情報官の業務用パソコンから文書を削除させたとして、職権乱用と証拠隠滅、業務上過失致死傷の容疑で捜査を受けていました。
特別捜査本部は、梨泰院の管轄区庁である龍山区の朴熙英(パク・ヒヨン)区庁長も、事故の予防対策を適切に講じていたかなど、業務上過失致死傷などの疑いで調べていて、11日には区の職員を参考人として呼び、事情聴取を行いました。