ソウルの梨泰院(イテウォン)で起きた転倒事故をめぐり、警察の捜査が、当時現場にいた実務者にのみ集中しているとの批判が出ているなか、消防隊員で作る労働組合は、李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官を、業務上過失致死などの疑いがあるとして警察に告発しました。
労働組合は告発の根拠として、事故当日、機動隊が配置されなかったことや、事故が起きるおよそ4時間前の午後6時半ごろから、すでに圧死事故を懸念する通報があったことなどを挙げています。
梨泰院の転倒事故を捜査している警察庁の特別捜査本部は、李長官に責任があるかどうかについて、法律にもとづいて検討していると述べました。
特別捜査本部は、行政安全部に対する捜査を引き続き行う方針を示しましたが、行政安全部に関連する参考人は依然としていない状態です。