新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される冬を前に、オミクロン株の派生型に対応したワクチンの接種が始まりました。
保健当局は、「新型コロナ予防接種推進計画」にもとづいて、この冬、生後6か月以上のすべての人を対象にしたワクチンの接種を無料で行います。
まず、今月19日から31日まで、65歳以上の高齢者と12歳から64歳までの人のうち免疫力が低下している人、さらに、医療施設に入院している人や医療従事者など感染リスクの高い人への接種を優先的に行います。
続いて来月1日から来年3月31日までは、生後6か月以上のすべての人のうち、希望する人を対象に、接種が行われます。
使用されるのは、オミクロン株の派生型「XBB」系統に対応するファイザーとモデルナのワクチンです。
保健当局は、最近の国内外の研究で、新型コロナとインフルエンザのワクチンを同時に接種しても、免疫の獲得や安全性に問題がないことを確認したとして、この2つのワクチンの接種を同時に受けることを勧めています。
政府はことし8月31日から、新型コロナの感染症等級をそれまでの2級からインフルエンザと同じ4級に引き下げ、3年半以上続けていた感染者の全数検査や報告をやめ、標本検査に切り替えています。