去年の秋ごろから海外で急増している新型コロナウイルスのオミクロン株の変異株「JN.1」の感染が、韓国国内でも拡大しています。
先週、全国の医療機関から報告された新型コロナの感染者のうち、51.6%がJN.1に感染していました。
JN.1の感染が全体に占める割合は、11週連続で大きくなっています。
JN.1は免疫を回避する能力が高いとされ、今後、置き換わりが進めば、さらに感染者が増える可能性があります。
保健当局は去年8月に、新型コロナの感染症等級を2級からインフルエンザと同じ4級に引き下げ、3年半以上続けていた新規感染者の全数検査をやめ、標本検査に切り替えました。
標本検査が始まったあと、去年の9月に1万3000人近くだった週間の新規感染者数は、その後徐々に減り続け、昨年末からは5000人台で落ち着いています。
ただ、疾病管理庁は、今月9日から12日までのソルナル=旧正月の連休で人の移動が増え、再び感染者が急増することを懸念し、先月26日から今月8日までを「コロナワクチン集中接種期間」に指定しています。
これに加え、先週、新規感染者のうち、JN.1の割合が初めて50%を超え、優勢株となったことから、疾病管理庁では、高齢者など重症化しやすい人に対して、積極的にワクチンを接種するよう、あらためて呼びかけています。