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ソウル江西区長選挙で最大野党の候補が当選 総選挙占う試金石

Write: 2023-10-12 11:26:34

Thumbnail : YONHAP News

来年4月に行われる総選挙の前哨戦として注目されたソウル市江西(カンソ)区の区長を選ぶ補欠選挙で、最大野党「共に民主党」の陳校薫(チン・ギョフン)候補が、与党の候補に17ポイント差をつけ当選しました。  
 
中央選挙管理委員会によりますと、11日に行われた江西区長の補欠選挙は、開票の結果、元警察庁次長の陳候補が得票率56.52%、前の区長で与党「国民の力」に所属する金泰佑(キム・テウ)候補が得票率39.37%で、陳候補が17.15ポイント差で勝利しました。
 
投票率は48.7%でした。
 
今回の補欠選挙は、6か月後の総選挙に向けて有権者の民意を測るバロメーターになるということで、地方選挙にもかかわらず与野党は総力戦で臨みました。
 
総選挙は中道層が多い首都圏での結果が全国の勝敗の鍵を握るだけに、今回負けを喫した与党に対して、今後、党の内外から、執行部の刷新を求める声が上がるものとみられます。
 
金前区長は、前の文在寅(ムン・ジェイン)政権で、旧大統領府青瓦台で大統領の周辺人物が不正を行わないよう、身辺調査などを行うチームに所属していましたが、自身が不正に接待を受けたことを理由に懲戒されることになった際、チームが調べていた文大統領の関係者に関する疑惑を暴露し、公務上の秘密漏えいの罪で起訴されました。

金氏は、この事件が係争中の去年6月に行われた江西区長選に出馬し当選しましたが、ことし5月に大法院で有罪が確定し、区長の職を失いました。
 
それから3か月後のことし8月に、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が金氏に恩赦を与えたことで、金氏は今回の補欠選挙に立候補することができました。

有罪判決を受け失職した金氏を、補欠選挙で擁立するにあたっては、党内からも疑問の声があり、敗北という結果は、来年の総選挙に向けて、与党「国民の力」と尹大統領にとって、大きな痛手となりました。
 
今回当選した陳氏は、ソウル地方警察庁の情報管理部長、警察庁情報局長、全羅北道(チョンラブクト)警察庁長、警察庁次長を歴任し、去年退職しています。
 
「共に民主党」は、江西区在住で、警察公務員として長年勤務した陳氏が適任とみて公認候補として擁立しました。
 
最近、江西区では凶悪犯罪が相次いでいて、治安への懸念が高まっていることから、警察出身者を候補に立てた「共に民主党」の戦略が功を奏したと評価されています。
 
新しい区長の任期は、前任者の残りの任期の2026年6月までとなります。


2023年11月21日修正

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