アメリカ司法省は、北韓のハッカー集団が世界各地の銀行にサイバー攻撃を仕掛け多額の現金を盗んだとして、ハッカー3人を起訴したと発表しました。
アメリカ司法省の発表によりますと、今回起訴された北韓のハッカー3人は秘密工作を担当する「偵察総局」の所属で、世界各地の銀行や企業から13億ドル以上の現金や仮想通貨を盗んだ疑いがかけられています。
また、この過程で資金洗浄に関わったアメリカ人1人も起訴したということも明らかにしました。
アメリカ司法省によりますと、起訴されたハッカー3人のうち1人は、2014年のソニーピクチャーズに対するサイバー攻撃をはじめ、ベトナムなど海外の金融機関に対するサイバー攻撃や仮想通貨の現金化などにも深く関与したとみられるということです。
一方、バイデン政権は、対北韓政策を検討する際に北韓の悪質なサイバー攻撃に対する対策も講じる立場を示しています。
アメリカ国務省の報道官は17日(現地時間)の記者会見で、北韓のハッカー3人に対する起訴と関連して、「対北韓政策を検討する際は、北韓の悪質な活動や脅威を総合的に考慮する予定だ」と述べました。