韓国銀行は、ことしの韓国経済の成長率を4.0％と上方修正し、2010年以来11年ぶりとなる高い経済成長を予想しました。
韓国銀行の李柱烈（イ・ジュヨル）総裁は27日、「ことしの経済成長率は２月の3.0％の予想を大きく上回る4.0％と予想している」と明らかにしました。
上方修正の理由について李総裁は「国内の経済回復のスピードが予想より早くなっており、国内の消費心理の回復など内外の状況が改善されたため」と説明しています。
韓国経済の成長率が３％以上を達成したのは2017年が最後で、４％以上はグローバル金融危機直後の2010年が最後です。韓国銀行の予想が当たれば、11年ぶりの４％以上の成長となります。
一方、韓国銀行金融通貨委員会による通貨政策方向決定文も発表されました。
それによりますと、金融通貨委員会は「民間消費が不振から脱出し、雇用状況も改善の兆しを見せている。輸出や投資の好調に追い風となり回復の勢いが増すものとみられる」と分析しています。
政策金利は0.5％で据え置きとなり、去年５月以降、現在にいたるまで据え置いたままとなっています。 
また、ことしの物価上昇率は、従来の予想よりも0.5ポイント引き上げ1.8％と予想しました。