韓国銀行は25日、金融通貨委員会を開き、政策金利を0.25ポイント引き上げて2.5％にすることを決めました。  
政策金利の引き上げは、ことし4月、5月、7月に続いてこれで4回目で、4回連続の引き上げは初めてです。 
韓国銀行が前例にない政策金利の引き上げを続けているのは、通貨危機以来、もっとも大きく上昇した物価を押さえるためです。
7月の消費者物価の上昇率は前の年の同じ月に比べて6.3％と、通貨危機以来、この24年間でもっとも高くなりました。
また7月の生産者物価の上昇率も9.2%に上りました。
韓国銀行はことしの消費者物価の上昇率の見通しを4.5%から5.2%に上方修正しました。
これは通貨危機に見舞われ、9％の見通しを示した1998年以来、もっとも高いものです。
韓国とアメリカの金利差が開かないようにすることも念頭にあるとみられます。
金利差が大きくなると、韓国国内の資金が海外に流出する可能性が高いためです。
また最近のウォン安も利上げの背景にあるとされます。
25日、ソウルの外国為替市場でドルに対するウォンの相場は前日より0.6ウォン高い1341.5ウォンで取り引きが始まりましたが、3日連続で1340ウォン台となっています。
これは2009年4月以来、13年4か月間でもっとも安い相場の水準です。