北韓が軍事偵察衛星を打ち上げた3時間後に、国営の朝鮮中央通信が、軍事偵察衛星は正確に軌道に進入したと報じ、衛星の打ち上げが成功したと主張しました。 

朝鮮中央通信は22日未明の報道で、北韓の国家航空宇宙技術総局が21日の午後10時42分に軍事偵察衛星「万里鏡(マルリギョン)1号」を搭載した新型ロケット「千里馬（チョルリマ）1」を、平安北道（ピョンアンブクト）東倉里（トンチャンリ）の西海（ソヘ）衛星発射場から打ち上げたと伝えました。

ロケットは予定された軌道に沿って飛行し、およそ12分後の午後10時54分に、衛星を正確に軌道に進入させたとしています。 

打ち上げには、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が立ち会いました。

国家航空宇宙技術総局は、近い内に数個の偵察衛星を追加で打ち上げる計画を党の中央委員会総会に提出するということです。

朝鮮中央通信は、今回の打ち上げについて、「自衛権を強化するための合法的な権利であり、戦争の準備態勢を高めることに大きく貢献する」と主張しました。

北韓は、ことし5月と8月にも軍事偵察衛星の打ち上げを試みましたがいずれも失敗していて、3回目で成功したと主張した形です。


2023年11月28日修正