文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、新年最初の日程として、空軍指揮統制機に乗って韓半島上空を飛行しました。
文大統領は1日午前、国軍統帥権者としては初めて、空軍指揮統制機である早期警戒管制機の「E-737」に乗って、2時間あまりにわたって韓国の領土領海の上空を飛行し、地上・海上・空中の警戒体制を点検しました。
「E-737」は双発で、背中に板状のレーダー・アンテナを装備した、空中監視、早期警報、指揮統制の任務を行う韓国空軍の中核戦力です。
文大統領は飛行中に、軍事境界線に近い最前線の見張り所(GOP)、延坪島(ヨンピョンド)の海兵隊、空軍作戦司令部の航空宇宙作戦本部、海軍の駆逐艦「栗谷李珥(ユルゴク・イ・イ)」の指揮官らと通信し、準備態勢を点検したあと、「完璧な準備態勢を維持するため昼夜を問わず任務に当たっている皆さんの献身のおかげで、国民は平和な新年を迎えることができた」として激励と感謝の気持ちを伝えました。
文大統領は就任以来、毎年、元旦には登山をして初日の出を拝んでいますが、ことしは新型コロナの影響もあって、哨戒飛行を選びました。
大統領府青瓦台は、こうした文大統領の新年の初めての日程について、「強い安全保障なしには平和もない」というメッセージだと強調しています。
文大統領は、元旦にSNSに投稿し、「ことしは、国民が日常生活を取り戻せるよう努力する。みんなの暮らしが新型コロナの影響を受けなくなるまで一人の手も離さず、国民とともに歩む」と述べ、新型コロナ克服への決意を示しました。