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尹大統領 イギリス議会で演説 韓英の連帯拡大を提案

Write: 2023-11-22 08:59:43

Thumbnail : YONHAP News

イギリスを国賓訪問している尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、イギリス議会で演説し、「韓国とイギリスが国交を結んで140年目となることしは、両国関係が新たに跳躍するターニングポイントになる」と述べ、経済や安全保障に加え、先端技術や環境面での協力を通じて、イギリスとの連帯をより強固なものにしていく意志を強調しました。 
 
尹大統領は現地時間の21日、イギリス議会で、上下院議員や関係者など450人あまりが出席するなか、「挑戦をチャンスに変える両国の友情」をテーマに、およそ15分間、英語で演説しました。
 
尹大統領は、「『議会の母』と呼ばれるイギリス議会に立つことができて光栄に思う」としたうえで、「イギリス議会の民主主義の確立は、アメリカ、フランスをはじめとする各国の政治革命として拡散し、世界各国に自由と人権を保障するための民主政治が定着した」と述べました。
 
また、1883年に締結した韓英修好通商条約のほか、イギリス軍による韓国戦争への参戦とそれに続く「国連韓国再建団」を通じた支援などについて言及し、「イギリスをはじめとする自由世界の助けに後押しされ、韓国は奇跡のような成功神話を実現した」と述べました。
 
そのうえで、尹大統領は、国交樹立140周年を迎え、韓国とイギリスの関係は新たに跳躍すると強調しました。
 
そして、韓国とアメリカの合同軍事演習に、ことし、イギリスが初めて参加したほか、韓英間の情報共有とサイバー安保協力体制が初めて構築されたことや、韓英のFTAが発効して以降、二国間の貿易と投資が活発になったことにふれたうえで、今後、FTAをさらに効果的なものに見直すための協議をはじめ、サプライチェーンとデジタル貿易における協力の基盤を強固にしていくと述べました。
 
また、「より自由で開かれた国際秩序をイギリスとともにつくり、人類の持続可能な成長と繁栄をイギリスとともにつくっていく」とし、「韓国とイギリスとの協力を、デジタル・AI、サイバー安保、原発、防衛産業、バイオ、宇宙、半導体、海上風力、クリーンエネルギー、海洋分野などに広げていきたい」と述べました。
 
尹大統領は、ウクライナ戦争や、イスラエルとハマスの紛争、北韓の核の脅威などの地域情勢のほか、サプライチェーンと気候変動への対応、デジタル格差を新たな課題として提示し、「ダイナミックな創造の歴史をつづってきた韓国とイギリスが緊密に連帯し、世界の様々なチャレンジにともに取り組んでいくべきだ」と述べました。
 
また、「イギリスはビートルズやクイーン、ハリーポッター、そしてデビッド・ベッカムを生み、韓国はBTS、ブラックピンク、イカゲーム、そしてソン・フンミンを生んだ」と述べ、両国には「魅力的な文化」という共通点があると説明しました。
 
そして、「偉大さの代償は、責任である」というイギリスのチャーチル元首相の言葉を引用し、「これからは韓英両国が、創造的なパートナーとして人類のより良い未来に貢献すべきだ」と述べました。
 
尹大統領は、「われわれの友情が幸せを呼び、われわれが直面した挑戦をチャンスに変える」というシェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」の一節を引用して演説を終えました。

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