金正日の出生地については三つの説がある。北韓が主張している公式の出生地は、金日成が独立闘争の際にとどまった白頭山にある秘密の野営地だ。この場所は北韓の学生や青年の巡礼地にもなっている。しかし、実際には88特別旅団の本部があったロシアのハバロフスク近郊で生まれたという説が説得力を得ている。もう一つの説は、88特別旅団本部から南に500キロほど離れたウラジオストックの近くにある病院で生まれたという説だ。 北韓は金日成の独立闘争をクローズアップし、金正日はその過程で生まれ、苦楽をともにしたとしている。これは金正日への権力の世襲を正当化させるための根拠の一つにもなっている。このため北韓は、金正日が、金日成が独立闘争の際にとどまった白頭山にある秘密の野営地で生まれたと主張している。