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ライフスタイル

第720話 通り魔事件が相次いでいます

#アジュンマの井戸端会議 l 2023-08-08

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News
ソウル郊外で車と刃物を使った通り魔事件が起きました。 
8月3日午後6時ごろ、ソウル市郊外の京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市のデパート近くの歩道に、突然車が突っ込み、降りてきた20代の男が、デパートに居合わせた人を刃物で次々と襲いました。男は現行犯逮捕されましたが、男の車にひかれるなどした5人と、切り付けられた9人の、合わせて14人がけがをし、病院で手当てを受けましたが、6日、このうち1人の死亡が確認されました。
 
この事件が起きる前の7月21日、ソウル市では、地下鉄新林(シンリム)駅付近の路上で30代の男が刃物で通行人を次々と襲い、20代の男性が死亡、3人がけがをする事件が起きています。
 
このように通り魔事件が相次いでいる中、韓国では、自らの身を守るための護身用品、護身用グッズの需要が急増しています。オンラインショッピングサイトのインターパークショッピングによりますと、ソウルの新林駅付近で通り魔事件が起きた翌日に当たる7月22日から8月3日までの12日間、護身用品の売り上げは、去年の同じ期間に比べて123%増えています。また、城南市のデパートで起きた事件の翌日、8月4日には、日中の注文件数がその前の12日間の売り上げの合計に並ぶほど注文が急増したということです。なかでも、護身用スプレー(催涙スプレー)の売り上げが最も多く、警報器や伸縮式タイプの警棒、ホイッスルなどもよく売れているということです。女性だけでなく男性が買う場合も多くなっています。

一方、ネット上で、似たような手口での殺人予告が相次いでいます。韓国警察庁が発表したところでは、8月7日までこうした殺人予告をネット上に投稿しつかまったのは59人です。警察は「特別治安活動」を行うと宣言し、警戒を強めています。尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長官は、「市民を狙った凶悪犯罪は事実上テロ行為だ」と非難するとともに、利用者の多い公共スペースの巡回を強化し、凶器を用いた犯罪には銃器使用も躊躇しないと表明しました。実際、同じような犯罪がこれ以上繰り返されてはならないとして、デパートや地下鉄駅など人の多い全国247の場所に、合わせて1万2000人余りの人員が配置されました。さらに全国の市や道の警察庁が管轄する43か所については、小銃と拳銃で武装した警察特攻隊の戦術要員107人が配置されました。特に、ソウルの江南(カンナム)駅や釜山の西面(ソミョン)駅、城南市の書峴(ソヒョン)駅、板橋(パンギョ)駅など、これまでの犯罪予告で指定されたところや人の多い場所11ヶ所には、装甲車が投入されました。

ネット上には、犯罪予告のあった場所や日時などを共有するサイトが急増しており、そこでの情報にもとづいて、約束をキャンセルまたは延期する人が増えているといいます。一部の企業では、そうしたネット上の情報を共有し、社員に対して、人が多く集まる場所にはいかないように注意を呼び掛けるメッセージを発信するなど、警戒を強めています。

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